関西発の登山・ハイキング・自然好き旅仲間の輪

深雪の比良山系「武奈ヶ岳」へ

| コメント(4) | トラックバック(0)
011.jpg

12月29日(水)琵琶湖の湖西線「堅田」駅から8時45分発の江若バスにて坊村で下車。御殿山(おとのやま)越えで武奈ヶ岳を目指した。

昨日の飲み会で酔いながら決まったので前準備、調査ほとんどなし。朝起きてどたばた適当にパッキングして出発するという、今思えば安易・・。

冬の気軽なハイキングのつもりで、そんなに雪無いだろうとスパッツ、手袋、耳あて、アイゼンは持っていかず。むしろ、朝から降る雨で「もしかすると山頂付近では雪景色が見られるかもなぁ〜」なんて思っていたほどで、いやはや甘かった。
012.jpg

まさしく、トンネルを抜ければ雪景色。バスの中から、思ってもいなかった光景を目の当たりにしコレはコレは!と胸が高まった。坊村バス停9;45出発。明王院の裏からかなりの急登。登るにつれて雪が深くなるいっぽうで、もうしっかりとした雪山だった(..;)。先行パーティはなく、トレース無し。ピカピカの新雪は、終始先頭を歩いてもらった同行者K氏と二人だけのものだった。

ふわふわの新雪歩きをムフフと楽しめたのも御殿山の頂上手前まで。そこから激寒の風にさらされ始め、露出した肌や手先が感覚無くなり厳しい登山となった。雪の重みでしなだれる木々を腰を屈めてくぐり歩くのが辛かった。ザックが枝にひっかかると冷たい雪が首の襟や、背中とザックのあいだに入り込み冷たい冷たい!さらに上部「ワサビ峠」から稜線に出れば、ガラスのように固いこまかな雪が風紋を形成している世界で、そこは本格的な冬山の様相だった。

結局、西南稜の山頂まで200メートル(もうそこ!ガスの先にうっすら見えていた)というところで、強烈な風雪と胸まで埋まる深い新雪にはばまれ、K氏のモウレツなラッセルクロールをありがたく拝むも、これ以上この吹雪(ヒャダルコ!マヒャド!輝く息を5ターン連続!とか二人で言い合った)の中での行動は危険!と本能的スイッチが入り、武奈ヶ岳への登頂は断念。敗因はあきらかな装備不足。スパッツがなかったのでラッセル中、クツのベロ内側に雪が入り込み冷たく、手袋や耳あての用意が無かったので凍傷の恐れがあった。(経験上、体感気温はマイナス10度以下だったと思う)

013.jpg

しかし、思いもしなかった豊富な積雪に終始ハシャぎっぱなしで、帰りには、ようやく雲のあいだからの陽光に輝く森と真っ青な空の風景に感動した。同行のK氏とリベンジを誓いあった。
帰路はもとの道を戻り「坊村」15:45発の堅田駅行きにギリギリ間に合った。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soratomo.net/mt/mt-tb.cgi/241

コメント(4)

ありゃ(゜o゜)
ほんとにすごい雪だったんですね。

『ヒャダルコ!マヒャド!輝く息を5ターン連続!』
そんだけ呪文唱えたら吹雪さ〜。

ん〜、1人で行くのは危ないかな…。
ベギラマ!ベギラゴン唱えて行けばラッセルしなくてすむかも〜〜◎

〜武奈ヶ岳珍道中〜

同行したK氏ことくろやんです。

寒かった。本当に寒かった。ふところも寒かった。おまけにギャグも寒かった。(なんつって)
武奈ヶ岳をなめてたら大変な仕打ちを受けました。以後気をつけます。
予想以上の雪でとてもビビリましたが、結構ハイテンションでした。楽しかったよ!
何度か雪で滑ってこけちゃったけどね。
・・・でも一番滑ってんのはアンタのどうしようもないギャグですから!残念!!

今度、耳当てを買いに行こうと思います。
キティーちゃんかクレヨンしんちゃん、どっちにしようかな。

山旅自然旅好き「空トモブログ」 さま

はじめまして… m*_ _*m ヽ(*^^*)ノ
TBありがとうございます m*_ _*m (*^^*)
ワンダーフォーゲル部で 夫が出かけていたようです
真冬の武奈ヶ岳は 行ったコトあるけれど
かなり危ないトコロと聞いていたので
完全装備で 出かけたそうです
(もう 20年以上前のおはなしですが… (*^^ゞ )
夏の武奈ヶ岳は 保育園の遠足でも でかけます (*^^*)
(ゴンドラ利用です)

我が家の方にお越しいただきありがとうございます。
比良の方でもかなりの雪なのですね。

こちら安曇野、今朝からガンガン降っています。
真っ白なお正月になりそうです。

思い立ってどこかへ出掛けるどころか、
家のまわりの除雪に追われています(汗)。

コメントする

このブログ記事について

このページは、soratomoが2004年12月29日 23:24に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「不思議だ」です。

次のブログ記事は「あけましておめでとうございます!」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。