沢登りでの滝の登攀は、クライミングのような難しい岩を登るわけではない。
立ってる(垂壁)ところやかぶってる(オーバーハング)ところは登らない、ていうか登れない(笑)。
ただし水流沿いでぬるぬるツルツルではあるが…。そして時には水に打たれます。
雨具を着込み、登攀具を持ち、登攀開始。
まずはクラックにカム2個をセットする。上側のカムを片手に持ち、1段乗込む。
乗込んだ先の足場のしっかりしたところで、次の乗込みに備えハーケンを打ちプロテクションをとる。
乗込みの時が墜落の可能性が高いため、ここでしっかりプロテクションをとらなければならない。
でもとれないときの方が多い(笑)。だから緊張もするし、怖い。絶対に落ちれない。
これを繰り返しどんどん登っていくことになる。
この先は階段状だがぬるぬる。プロテクションもとれない。ランナウト10mで次の壁へ。
この壁はおもいっきし滝の中。土砂降りの雨なんか比べものにならない流水を浴び攀る。
ハーケンやカムがなかなか決まらず苦労している。20分位は流水を浴びていただろう。
ビレイをとっていた僕はハラハラドキドキきがきでなかった。
このほんの5m程の壁の上でピッチをきった。
セカンドが登り、ラストの僕が登りきってそのままトップをとる。
またまたぬるぬるで20mのノンプロテクションで下段滝上テラスへ。
そのままピッチはきらずに上段滝へ突っ込む。
上段滝は岩のフリクションは効くが、なかなか立っている。で、ボロ壁。
なんとかクラックにカムをセットしリスにハーケンを打ち、ロープを伸ばしていく。
目算違いでロープが届かず、途中ピッチをきらなければならなくなった。
強い雨位の流水を浴びる箇所だったため、しかたなく5m程降りて水のかからない箇所にビレイ点をつくる。
セカンドが中間テラスまで登ってそこに再度ビレイ点をつくり直し、僕はそのままビレイ点を回収し上段滝を登る。
5mちょっと登り返したところで、滝が立ってきてどうしようもなくなってしまう。
思案した末になんとか横にトラバースし草付きに逃げる。そのまま登って落口付近に出た。
やった!登った!! 上から覗くとかなり高い。凄い充実感。気分は高揚していた。
今回はこの滝の登攀目的だったため、そのまますぐに懸垂下降に入り下山となった。
エイドクライミングといわれる人工登攀要素の強い大滝登攀。また挑戦したい。
お久しぶりです。
この夏、前鬼川に連れてってもらいました。なんだかんだで他は行けなくなりましたが。来夏はガンガン行くつもりです。
お久しぶりです。元気に山やっておられそうですね。
前鬼川はとても青かったでしょう? 沢は不思議な景色もみれますよね。
是非来夏はたくさん沢へ入って下さいね。僕もたくさん入ります。